吹き出しも絵の一部

吹き出しの仕事

上昇矢印 SUCCESS グラフィック

吹き出しは、セリフを入れ込む枠ではなく、絵の一部と捉えるようにしましょう。

吹き出しとは、マンガ独特のセリフの表現方法です。

単純に、言葉を線で囲えば済むのですが、工夫次第でキャラクターの心理状況や演出を面白くすることが出来ます。

吹き出しのスタンダードな形は、丸く囲う形ですが、他にも様々な表現方法があります。

たとえば、心のモノローグを表す時は放射線を加えたり、電話でのセリフなら二重三重の線で四角く囲ったり、と通常の会話ではないことが表現できます。

また、セリフを発している人物の状況に差をつけることが出来るので、読者が誰のセリフなのかの判断が付けられます。

形以外にも吹き出しで気をつけておきたいことは、絵とのバランスと読みやすさです。

絵とのバランスとは、セリフが多い時に分割して絵が吹き出しに埋もれないようにしたり、吹き出しに距離をつけてゆとりを持たせたりといったバランスです。

読みやすさとは、噴出しの中での改行のタイミングです。

単語の途中で改行されていると、読者が読みづらく悪いときには、魅力が半減することもあるので、セリフを埋め込む前に読み返すようにしましょう。

以上のように吹き出しは、文字の領域になるのであまり重要視されていないように思えますが、一つのマンガを作り上げるだけでも難しい作業です。

コマ一つ一つの吹き出しも絵と捉え、しっかりと描いていくようにしましょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする